ふらいんぐうぃっちVol.5が発売されました！5,462円で購入しました。収録されているのは第9話「明日の明日は今にある」、第10話「料理合わずと蜂合わず」の二話です。映像特典の「さーちんぐ・うぃっち　その2」では紙漉澤橋や岩木山神社、弘前りんご公園など巡られていました。今回「スタッフインタビュー集」が付いており、構成脚本：赤尾でこ、音楽：出羽良影、音響監督：岩浪美和、美術監督：奥村泰浩、キャラデザ・総作画監督：安野将人、監督：桜見かつしの6名のインタビューが載っています。どのインタビューも必見ですが、やはり監督の桜見かつし氏のインタビューが面白かったです。「とにかく「普通」に作るってことですかね。普通ということは「当たり前すぎて誰も褒めてくれないシーン」が連続するのですが、でも実はこれはハードルがものすごい高いことなんです。」「実際、第1話に使われている作画は1万枚を超えていますが、みんな「へー」としか思わないんじゃないかな笑。それぐらい、当たり前のことを当たり前のように作るのは難しいんです。」と語られています。当たり前、普通の動作はそれ故に意識しませんが、アニメにおいて違和感なく「普通に」動かすことがどれだけ難しいことなのか改めて認識させられます。第9話、第10話はトップレベルに面白いのですが、特に第10話はメッセージ性に富んでいるように思えました。茜は摘花され、落ちた花を見つめながら、「そっかあ、君たちは林檎にはなれなかったんだねえ・・・」というセリフを言います。これを受けて真琴が「厳しい世界なんですね・・・」と返すシーンがありました。農業を営む人にとっては「普通」な間引き。でも農業から離れた人が見るとどこか憐憫に思ってしまう。しかし、この間引きのおかげで美味しい林檎が出来上がっているという複雑さが表現されています。人と自然の関係性は、答えが無い茫洋とした流れの中にあるんだろうなあと感じることができました。以上長文になってしまいましたが、是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。